丹下幸平@窃盗犯108号
 
みなーみBlog
 



丹下幸平 百万円のツボ
~説明~
丹下幸平

32歳 高利貸しを表の稼業にしているが

正体はマヌケでケチな大泥棒

の日常


百万円のツボ 其の16

クレーンが倒れて、瓦礫が地上に落ちたが
幸い損壊した部分の直下の
違法駐車されたベンツが廃車になっただけで済んだ
このベンツが盗難車で、丹下達が用意した物であったのは言うまでも無い
クレーンが崩落しなかったのは、九十九里の計算が以外な程、正確だった証明となった、柄に似合わず建築を学んでいたらしい

人は見かけによらないわけだ

丹下は計算どうり倒れたクレーンから飛び降りて屋上を駆け抜け
ビルメンテナンスの作業台に仕込んだロープで一気に降下

マンホールの蓋を器用に開けると、スルリと飛び込み予定されたルートを駆け抜け
九十九里の待機場所に向かってひた走った



その頃、島木と坪内老人は、湯のみを挟んでお互いの顔色を伺っていた

「島さん、なんでオヌシあの盗人にそんなに肩入れする?」

老人はニヤニヤしながら聞いた

「さぁねぇなんででしょうねぇ・・・」

「小指かける程の価値があるのかね?」

「多分無いでしょうなぁ・・・・」

苦笑いしながら、島木は答えた


「・・・ありゃね、どうしようも無いアマちゃんですよ・・・


いやでもね、別に、本当の馬鹿って訳でも無いんだなコレが・・・・だから逆に始末が悪い
若いときの俺に似てるとかじゃ有りません、むしろ正反対だ
でも嫌いになれないんですよ、俺に焼きが廻ってんのかもしれねぇが・・・何とも言えません」


そう言うと島木は笑った

「そう言う奴の頭を、わしゃあ何度も踏んできたから、おぬしの言いたい事は、なんとなく解るよ」

「いけねぇいけねぇ、ヤクザが感傷的になっちゃ、お終いです、やりますか」

「そうじゃな、勝負は勝負、所で島さんサイコロはコッチを使わしてもらう、いいかね」

そう言って老人は懐から自前のサイを取り出した
想定外の老人の行動に島木は思わず少し動揺した

「いいかね、あんたの思いは良く解る、でもなぁ勝負は別じゃよ解るなぁ?」

好々爺だった老人の顔が、一瞬まったく別の鬼になった



丹下は、何とか一キロ程先のドブ川に飛び出す事が出来た

「丹下さーん!コッチコッチ!」

九十九里だ、その声を聞いて緊張の糸がきれたのかランドウォリアの重さが圧し掛かる
何とかタンデムシートにつかまると情け容赦なく九十九里は、ぶっ飛ばした

「たんげさーーーーーん!」

「なんだぁ・・・・」

「どぶ臭いっす!」

「うるせぇ・・・死ね」

九十九里は港区方面に向かって走りだした、表の祭りは終了した



湯のみは伏せられていた

「丁」

老人が、凄みの聞いた声で言った
この爺は冗談なんかで済ませる気は無いようだ
そんな事は解っていたつもりだったが、さすがは『重鎮』と呼ばれる人間だった
この勝負は島木に圧倒的に不利だ、呑気にホノボノ拉致の状態でお互い解りあった雰囲気が
あった所にイキナリ鬼の顔である、気おされ老人のサイを拒否する事が出来なかった
この老人、まさか全て計算ずくか???正直、島木のサイコロはイカサマ用だった
拒否しても良かったがこんな事態は想定外・・・・
自分の甘さに後悔の念は無い、ただ島木は上には上がいる事を知って嬉しかった

くだらねぇ、こんなくだらねぇ事でビリビリしてる

やっぱり俺はヤクザだな、気が狂ってる 経済ヤクザにゃなりきれねぇようだ

「半」

そう言って湯のみを開けようとした時、老人が止めた

「待った確認したい事がある」

「なんです?」

「わしが、負けてその忍者何とかを思い出したとしよう」

「えぇ」

「どうするつもりかね?」

「まぁとりあえず、黙らせるでしょうなぁ」

「手荒な事をする気かね?」

「アイツは、救いようの無いアマちゃんです」

おかしな老人の質問に、島木は笑顔で答えた

「・・・・なるほどな、了解した、御開帳と行こう」



ガード下の小さな公園の公衆トイレで丹下は着替えると
くわえタバコでノートパソコンの画面を見つめている九十九里に話しかけた

「何か解ったか?」

「今、例の野次馬のIP洗ってるんっすけどね、ビンゴかもしんないっすね個人が運営してる
サーバーからのアクセスだ」

「おいっ所でそれは、また人妻ハッキングか?」

「いやっこれは、このドメイン管理会社の部長が博打好きでデカイ借金してるんす
これは島木さんに言ってもいいっす」

「アナログだねぇ・・・」

「アナログハッキングに勝る物無しってね・・・以外と近くっすよ」



「シロクの丁」

老人の勝ちだ、島木は清々しい顔で言った

「・・・・・由香、包丁持って来い」

「待ちなさい、この勝負あんたの勝ちじゃ、カッカッカッ!」

あっけにとられる島木をよそに、老人はサイコロを齧った

鉛入りだ

「イカサマじゃよ」

老人の顔が再び好々爺に戻った




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5月14日(土)02:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 丹下幸平 百万円のツボ | 管理

百万円のツボ 其の15

丹下は大勢の警官を引き連れて、とあるビル工事現場まで
やって来た、忍者丸の監視はその後も続き、とことん追い詰められていたように見えていたが
ここまでは一応予定どうりだ、とにかく奴を引っ張り出した



素早くビル内の死角に入り込むと九十九里と荒い息で連絡をとった

「どうだ?臭いIPアドレスあったか?」

「ここまでで、8回ブッコ抜きましたけど無いっす、スイマセン」

「まぁしょうがねぇな、ラストチャンスはこれからだ切るぞ」

「あっ待って下さい、島木さんから連絡があったす」

「なんだよ」

「よくわかんねぇんですがカストリって知ってますか?」

「あぁ昔の不味い安酒の事だろそれがどうした?」

「とにかくそれでカマかけろって言ってました!」

「なんだよそれ?」



聞く暇も無く警官の迫る声が聞えて来た
仕込んでおいたウィンチのワイヤーに捕まるとスイッチを入れ一気に工事現場の最上階へ
もの凄い勢いで引っ張り上げられていった



その頃、屋形船の中

「ご老人、本当の事をご存知なんですね」

「さぁねどうかな、この年になると『記憶にございません』って言い訳が嘘に聞えなくなるじゃろう
それに自分でもそこの所の境目が良く解らん事がある」

「なるほど、良く解りました・・・結構です、ではこういうのはどうです」


島木は懐から小さいサイコロを二つ取り出した


「丁半一発勝負です、お好きでしょうこういうの?」

「なるほどのぉ、そう来たか、であんたは何を賭ける?」

「小指一本と、あんたの自由、つまらんもんでしょうが」


島木は真顔で言った
老人は黙って少し驚いた後、ニタリと笑った


「1千万とか言うなら、断わったがね、そりゃぁ面白い乗ろうじゃ無いか」

「ありがてぇ、由香、湯のみ持ってこい」

「そんな、止めときなよ島木さんの柄じゃ無いよ・・・正気じゃ無いって、本当
『基本的に俺は経済ヤクザだ』っていつも言ってるくせにもぉーー・・・」

島木は、当惑する由香を睨むと

「ヤクザの武器って何か知ってるか由香?」

「何言ってんのよ?」

「気が狂ってることさ、トニカク湯のみ持ってきな」



先の工事現場の最上階、仕込んで置いたウィンチのお陰で追手とのアドバンテージが
少しとれた、丹下は何とかネットにコメントを送信しながらクレーンに登り始めた

「自分から袋小路に入ってどうするつもりでござる?」

「泥棒と煙は高いところに昇るって世間じゃ決まってるのさ」

「まさか自殺する気じゃないでござろうなぁ、そりゃツマランでござるよ」

「お前みたいに、生きながら死んでる野朗に言われたか無いね」

「何を言ってるでござる、拙者ちゃんと生きているし、第一オヌシをここまで
追い詰めたでござる(笑」

「うるせぇなぁ、予定の行動だよ、このカストリ野朗、俺が好きにやってる事さ」

丹下は、苦し紛れにそう言ってみたら野次馬が反応した

「かsトリは関係ないdsろibakaじゃねーの」

「その人のいうとうりでござる(笑」

どうも気になる、クレーンの頂上に登り切った丹下は
ヘリコプターのサーチライトを浴びながら続けた、そろそろ足元の現場も騒がしくなってきた
この際できるだけ引き付ける方がこの後、効果的だ焦る必用は無い

「お前みたいな、世間から逃避してる団子虫野朗はな、カストリみてぇな野朗だって言いたいんだよ」

「意味が解らんでござるよ」

「わかんねぇだろうなぁ・・・カストリ、ゴミになる酒かすで造った焼酎
昔懐かしい時代にはイッパイあったそれも忘れられて今じゃ世間に相手にされず珍品扱い

お前みたいなもんだ」

「かsdとりは環b家0内!」

「拙者はそんな物では無いでござるよ、今でもオヌシと同じく人気者でござる(笑」

「人気者ってのは止めときな、ネットストーカーの分際でおこがましいんだよ」

「(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑(笑」

「どうやら、お前は俺とは違う種類の人間らしいな・・・・

でも解ったぞ、お前の正体は、世間から逃げ出して忘れられたカストリ野朗だ
『忍者丸』なんてオカシなラベルを貼り付けて珍品扱いされる、忘れられた人間なんだよ!

し か も 昔 懐 か し い お 前 の 味 は 不 味 い と 来 て る 

お前の正体は、そんな野朗だ!、俺って言う悪党に乗っかって自分の存在を主張したいだけの死人だよ」

「だkk。だsfはkankeinaidarou!!!」

「速いスレッドでござるが、野次馬殿も焦ってはいけないでござるよ(笑」



クレーンの下には警官が山ほど集まってきたそろそろ潮時だ

「九十九里!今のアクセスブッコ抜いとけ!」

携帯電話にそう叫ぶと丹下はリモコンのスイッチを押した

クレーンの油圧シリンダーに仕込まれた爆薬が小爆発をおこしそれで開いた小さな穴からオイルが噴出

大音響と共に隣のビルにゆっくりとクレーンが倒れ込んだ










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5月12日(木)13:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 丹下幸平 百万円のツボ | 管理

百万円のツボ 其の14

老人は、お湯割りの中の梅干をハシで突付いていた
ぐっと一口飲むと

「カストリってのは、要は日本酒作った後に出来る酒粕をもっかい蒸留して出来る焼酎だがね
安いがけして旨いわけじゃない、最近じゃエライ高いもんになって売っとる事もあるようじゃが
ワシらが戦後の焼け跡で飲んでたのは、まぁあんな上品なもんじゃぁ無かった」

「まぁ、不味きゃ今の人は買いません」

「で、その男ってのが、中々の男でなぁワシと一緒にガンジガラメみたいな下品な店に
来るだけでもまぁ変な奴だったんじゃが、その時、カストリの話になった」

「飲もうって話になったわけですねで、その男の名前は?」

「さて、それがな・・・思いだせん」

「でも、ツボさま、みたいな人が飲みたいのは中々ないでしょう」

由香が口を挟む

「そうなんじゃよ、ようしっとるなぁお姉さん」

「まぁ年増女のホステスですからね、そんな話になる事もありますもの」

「お店の名刺もらえる?今度おじゃまさせてもらいたいんじゃが♪」

「ハイハイ♪うちにも百万持ってきてね、つぼさまー♪」

「おい、女A、一応、俺達は、この爺さんを、セメント業界の重鎮をだな『拉致』しとるわけだよ
そんな事するんじゃねーよ!」

そう言いつつ、笑いながら島木は止めなかった

「ハァ・・メンドクサイですな、正体を現しますか」

そう言うと島木はヒョットコを脱ぎ焼酎をあおった
坪内老人はそれを見て少し笑った後、続けた

「おねぇさんの言うとうり、買ったもんじゃ雰囲気がな、何と言うか出ないんじゃよ
旨いんじゃもの、ふつーーーに、で、その男、何種類かの銘柄を持ってきた後とうとう本物を持ってきおった」

「へぇ」

「それが、すごいんじゃなこれが、田舎の潰れた酒蔵の設備に二級酒つくっとった爺よんで
頭下げて作らせたらしい、ビンまで当時のもんを探して作ってキオッタ、カッカッカ」

「で、そのカストリは不味かったですかご老人?」

「不味かったなぁ!ホッホッホッ!あのバカ、ワザワザ大金かけて不味い物作ってきおったんじゃ、
こんなやつぁ中々おらんよ!カッカッカッ!」

「で、その男の名前は?」

「さて、それがな・・・思いだせん」

「そんなぁ・・・」

「と言うのもな、そうそう二年前から、業界からも夜の街からもパッタリ姿を消したのさ、商売の世界じゃ
よくあることじゃから、気にも留めんかったが、取締役をやめてから何処に行ったのかサッパリわからん」

「でもそりゃ話題にぐらいなるでしょう?」

「元々経営者というよりは、職人みたいな男であんまり表には出ん奴じゃったからなぁ・・・その会社も
研究者としてのその男がいなくなったからって経営には余り関係無かったようでなキチンと整理した後
辞めていったようじゃから静かなもんじゃった」

「思いっきり黒じゃないですかそれ」

「そうかな、考えてみればイタズラ好きの実に憎めんいい男じゃったのう・・・・
うーむ警察に事情聴取されておった時は酒が出んかったからなぁ、まぁしょうがないカッカッ」

「ご老人、もったいぶらずに、その男の名前を教えていただけませんか」

「さて、それがな・・・思いだせん」







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5月11日(水)13:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 丹下幸平 百万円のツボ | 管理

百万円のツボ 其の13

屋形船の中で、ヒョットコの面をした島木と坪内はノンキにプロレスアナウンサー上がり
の司会者で有名な報道番組を、ねっころがって見ていた



「現場の向坂さん、どうですか状況は」

「現場です、現在、百十三名の警察官が108号を追っていますが未だ捕まっておりません
先ほど108号が捨てた人形・・・あっカメラさんアレアレ!」

「おーっと108号登場いたしましたかぁ!」

「トンでもない神業のような走りで逃げています108号は催涙ガス弾などを携行しており・・・」

「おーーーーーーーっとトンダァ飛びました正に、その姿、八艘とびの義経、いやさ猿のごとし!
108号の逃走劇が新宿の町をそのワンダーランド、まさにハンドレッドエイトワールドへと
引きずり込んでおります!108と言えば除夜の鐘まさに今現在の歌舞伎町は煩悩のハンドレッドエイト」




「ご老人どうです、何か思い出しませんかねぇ」

「正直、ワシも飲んだ相手、全部は覚えとりゃせんよ、しかもIT関係っちゅうのはどうもね」

「余り、お好きで無いようですなぁ」

「あいつら、シナジーがどーの、オンデマンドがどーのとワシのような年寄りに解りやすく
話すのが嫌いなようでなぁ、要は合理化じゃろう、そんなもんはワシらも散々やったよ
合理化って奴の正体はナンボ横文字にした所で”人様を踏み台にする”ちゅうことじゃぁ無いかね」

「おっしゃるとうりです」

「わしゃぁ誰かのようにTシャツを着とるからダメとか言う気は全然ないんじゃが、最近の、あの手合いは
機械相手にしとるせいかその人様の頭を踏んづけるってのを感じとらんような気がするんじゃよ」

「なるほどねぇ」

「いや何、商売人が人様の頭を踏んづけるのは気持ちがいいよ、そう思えなきゃ商売なんぞやっとれん
でもな、自分が踏んづけとるってのを感じないような経営者はナンボ有能でも飲み友達としては記憶に値せんよ」

「私等ヤクザは、そればっかり」

「おっ?ヤクザなのかねヒョットコさん」

「あぁまぁ余計な事を言ったようで忘れて下さい」

「ヤクザは嫌いじゃないよワシは、多分あんたの組織の一番てっぺんに居る奴はワシの友達
内緒じゃけどな、カッカッカッ」

「熱燗出来ましたけどぉ」

「おー、いーねいーね、女A!早速、酌だ酌!」

「女Aってなによ!このくそヒョットコ!」

「あぁーおねぇさん、悪いがわしゃ焼酎のお湯割りで梅干入れてくれんかの」

「ハイハイ」

「庶民的ですなぁご老人」

「大体、ワシも重鎮だぁなんだと言われちゃいるけどね、所詮、焼け跡から這いずりだして散々人の頭
踏んづけて来た成金さぁ、正直言って高い酒よりカストリ、この年になってそう思うようになったわい」

「カストリですか、そいつぁ用意してねぇなぁ・・・」

「カストリか・・・そう言えば面白い奴がいたなぁ・・・」

「語尾にゴザルをつける奴でしたか」

「いや、そんな奴ぁおらんよ・・・確か一年前だったかいや二年前か・・・
珍しくIT長者にしちゃ、冗談の解る奴がいた」

ヒョットコと蝶が目を合わすと老人はポツリポツリと話始めた






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5月10日(火)23:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | 丹下幸平 百万円のツボ | 管理

百万円のツボ 其の12

254 名前:忍者丸 ◆HIUMhGV 2005/05/06(金) 21:58:49 ID:gaNbaraneba

おおおおおおおおおおお108号様、降臨でござるか!

拙者も、ナリを潜めて置こうと思っておったのでござるが、これは感動でござる

敬意を表して拙者も降臨!



で、どうして欲しいんでござるか?(笑

255 名前:どうでも名無しさん 2005/05/06(金) 21:59:12 ID:hikjmtty56hj

リ ア ル 忍 者 丸



キタ━━━━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━(゚∀゚)━(。A。)━━━━!!!!


256 名前:108号NOW ◆JSGFLSFOXQ 2005/05/10(火) 22:00:13 ID:??? ?#

出やがったな忍者野郎!

257 名前:どうでも名無しさん 2005/05/06(金) 21:59:12 ID:hikjmtty56hj

対決対決やっちゃえ忍者丸!!GOGO!

258 名前:どうでも名無しさん 2005/05/06(金) 21:59:12 ID:??? ?#j

うぉー108号何やってんのかサッパリ解らんが俺は、あんたを応援するぞぉい


お知らせ:○チャンネル風の、野次馬のコメントを含めて表記するのは
大変手間が掛かるので、今後「忍者丸」と「108号こと丹下」の会話として
青字で表現しますが、適当に脳内で補完して下さい。して下さいったらー!



「いよいよ出やがった・・・」

忍者丸がネット上にその姿を現したとき
すし詰め状態で林立する細かいビルの一件の上で
丹下は囲まれていた、爺の人形を抱えて解り易い出刃包丁を人形に突きつけている丹下
は1オクターブ高い声で叫んだ

「てめぇら!近寄るんじゃネェ!爺の命がねぇぞバカ野朗!」

「うぬぅ卑怯な!」


ジリジリと迫る包囲網、丹下は抱えた爺の人形の背中を押した

「角田警部、助けてくれぇーー!」

合成の音声と連動して、人形の腕がバタバタ動くアホみたいな仕掛けだが
無意味にヒートアップしたこの現場では十分な効果があった

ひるむ警察官たち
その隙に丹下はコメントを作成、送信した

「出やがったな粘着引きこもりオタク野朗め!お前の正体握ってる爺は俺の背中の上だ!
この後この爺、折檻してお前の正体ばらしてやるからな!見てろ!」

「おおっつとそうなんでござるか?ご老人がオヌシの手の内というのは認めるでござるが
いやぁまずい状態でござるねぇ(笑」

「こんなのぁ屁でもねぇ、こちとらお前みたいに部屋で閉じこもってるデブと違って
運動神経はオリンピック級だバーカ」

「いやいや、拙者が言いたいのは、そういう事では無いでござる・・・・

いやね、さっきこんな画像を入手したんでお知らせしとこうかなぁと(笑」

「何イ?」

http://tekitou.co.jp/upload/upload.cgi?no=12279809

「てめぇどこでこれを・・・!」

「ヒキオタにはヒキオタのやり方があるでござるよ
何処に逃げても拙者付いていくでござるよ108号殿(笑」


現場の警官が無線機の指示を聞いている
マズイ!この手品もここまでだ、迷う必要は無い
丹下は、やおら爺人形をふりかぶるとビルの下に向かって放り投げた


「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!なんと言う事をきさまーーーーーーーーー!」


幸い指示が行き渡る寸前で行動を済ませられたようだ
パニックに落ちる追っ手の隙を突くと隣り合ったビルに飛び移り
コッソリ回りこもうとしていたゴリラみたいな警官に催涙ガスを、食らわせ
ゴリラを踏み台に、もう一件、隣のビルへ!

「お見事でござる!しかし、まだまだオヌシの周りには目があるで御座るよ(笑」

爺人形を捨てて軽くなったとは言うものの、ランドウォリアは、まだ捨てられない
何とか奴に隙を作らせなければ成らない

丹下は闇をひた走った




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5月10日(火)17:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 丹下幸平 百万円のツボ | 管理


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