丹下幸平@窃盗犯108号
 
みなーみBlog
 



百万円のツボ 其の5

歌舞伎町に、とある名物親父がいた

毎週火曜の夜に現れてはクラブ「ガンジガラメ」で100万円使って行くのだ

居酒屋なんかで絶対決まったメニューで2980円、毎週土曜キッチリ飲んで行く親父
あの感覚で大金を使うのである

80過ぎのこの爺さまの名前は坪内昭三


「曰く、わしの事を倶楽部ガンジガラメのホステスは百万円のツボと呼んだわけじゃ」

「あら、百万も使える倶楽部の割には安易な、あだ名ね、
それに銀座なら解るけど歌舞伎町ってのは不自然じゃ無い?」

「今回はタイトルの後に内容を追っかけてるから、
どうかこの程度で勘弁してくれと言っておるホッホッホ、小さい奴よのぉ」

「?」


物語の後半で今の予定では、頻繁に登場する事になってるから、納得しろ


「危険じゃなぁ危険じゃなぁ、物語に唐突に新しい人物が登場するのはストーリー迷走のもとじゃよカッカッカ」

「ツボ様、誰と話してるの?」

「内緒じゃホッホ」






警察が「忍者丸」を追いかけている事をマスコミに公表してから
1週間が過ぎた、偽忍者丸は例の巨大掲示板の何処かに五分と開けずに出没
していたが、そんな野次馬の一人が警察の事情聴取を受けると言う事件の後は、それも静まった

どうする事も出来ないと言うわけで九十九里に調査は続行させる
九十九里の月給を例の200万から出すと言う約束で話はつけた

とりあえず静観と決めた丹下だったが、頭を抱えていた

サラリーローンの支払い期日は、そんな間にも迫っているのだ

丹下は当たり前の話だが元から泥棒だった訳ではない

国体出場経験のある体操選手だった丹下はオリンピック出場に挫折した後
ただ何となく20の頃に関西から埼玉にやって来てお決まりの無目的な青年をやっていた
由香はその頃からの知り合いだ

そんな無目的な生活の果てに困って借金し長い間、僻地で働かされる目にあった
このタコ部屋に放り込んだのが実は島木

何とか持ち前の体力でタコ部屋から抜け出して一大決心した丹下は貸す方に回る決心をする

4年間資金を貯めて、無免許で今の表の商売を始めた

ここまで言えば、ちょっとした創業者の武勇伝である、だが回収がうまく行かず
一年後にはショートした資金の補填の為に現在の裏稼業を始める事になってしまった


島木にこそ、借金はしていなかったが、結構ヤバイ状況なのだ


貸してる金は結構ある、それから地道に回収したが、利息の足しになる程度

島木に借りたらまたタコ部屋送りだ、あの男はその辺は抜群にクールな男なのである




「出勤前だし、おごってもらうから、ありがとーコウヘイちゃん」

行き着けの喫茶店で夕暮れを過ごしている丹下の前に由香が座っていつものようにブルーマウンテンを頼むと
いつもと違う丹下がそこにいた



「・・・・おごってくれ、頼む」





「なにそれ!冗談じゃないわよ!」



丹下は一万円札を握り締めてひきつりながらノートパソコンの前で氷っていた


「忍者丸の公開大捜査!とりあえずこの万札の記番号をコピペして欲しいでござる!」






続く→http://mkbag.btblog.jp/cm/kulSc02JG454668DD/1/



Apr.25(Mon)22:25 | Trackback(0) | Comment(0) | 丹下幸平 百万円のツボ | Admin

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